ランキング 世界で一番高い車
様々なランキングの紹介所『ランクス』
高級車の世界は、常に人々の憧れの的であり、その頂点に君臨する「世界で一番高い車」は、まさに究極のステータスシンボルと言えるでしょう。
この記事では、世界で最も高価な車をランキング形式で紹介し、その価格、性能、歴史、そして希少性について深く掘り下げていきます。
世界で最も高価な車ランキング トップ10
世界には、驚くほど高価な車が数多く存在します。ここでは、2023年現在におけるトップ10をランキング形式で紹介します。
1位：ロールス・ロイス ボートテール（推定28億円）
ロールス・ロイスが誇る、究極のコーチビルドモデル「ボートテール」。世界でわずか3台のみが製造され、その価格はなんと推定28億円と言われています。
1930年代の高級ヨットを彷彿とさせる流麗なデザイン、そしてオーナーの要望に合わせて完全にカスタマイズされた内装は、まさに「走る芸術品」と呼ぶにふさわしいでしょう。
搭載されるエンジンは、6.75リッターV型12気筒ツインターボ。最高出力は563bhp、最大トルクは900Nmを発揮し、この巨体を力強く加速させます。
「コーチビルド」とは？
コーチビルドとは、自動車のシャシー（車台）に、顧客の要望に合わせて車体を製作する、伝統的な手法です。かつては自動車製造の主流でしたが、大量生産の時代になると衰退していきました。しかし近年、高級車ブランドを中心に、その希少性と芸術性が見直され、再び注目を集めています。
2位：ブガッティ ラ・ヴォワチュール・ノワール（約20億円）
フランスの超高級車メーカー、ブガッティが世に送り出した、漆黒の芸術品「ラ・ヴォワチュール・ノワール」。その名はフランス語で「黒い車」を意味し、その名の通り、全身を黒で統一した威圧感あふれるエクステリアが特徴です。
この車は、1930年代に製造されたブガッティ タイプ57SC アトランティックへのオマージュとして製作されました。アトランティックは、わずか4台しか製造されなかった幻の名車で、そのうちの1台は行方不明となっており、「失われたアトランティック」と呼ばれています。
ラ・ヴォワチュール・ノワールは、8.0リッターW型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力1500ps、最大トルク1600Nmという驚異的なパワーを発揮します。
3位：メルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト・クーペ（約165億円）
2022年5月、オークションにおいて、1億3500万ユーロ（約165億円）という驚愕の価格で落札されたのが、1955年製のメルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト・クーペです。
この車は、伝説的なレーシングカー、300 SLRをベースに、わずか2台のみが製作された希少なモデルです。「ウーレンハウト・クーペ」という名前は、メルセデス・ベンツのチーフエンジニア、ルドルフ・ウーレンハウトに由来しています。
3リッター直列8気筒エンジンを搭載し、最高出力310psを発揮。軽量なボディと相まって、当時としては圧倒的なスピードを誇りました。
4位：フェラーリ 250 GTO（約80億円）
1962年から1964年にかけて、わずか36台のみが生産されたフェラーリ 250 GTO。その美しいフォルムと圧倒的な走行性能から、多くのコレクターから垂涎の的となっています。
250 GTOは、FIAのGT選手権に参戦するために開発されたホモロゲーションモデルです。3リッターV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力300psを発揮。数々のレースで勝利を収め、フェラーリの名声を確固たるものにしました。
「ホモロゲーションモデル」とは？
レースに参戦するために、一定数の市販車を製造することを義務付けるレギュレーションがあります。このレギュレーションを満たすために製造された市販車を、ホモロゲーションモデルと呼びます。
5位：パガーニ ズオンダ HP バルケッタ（約18億円）
イタリアのスーパーカーメーカー、パガーニが創立20周年を記念して製作した、世界でわずか3台のみの限定モデル「ズオンダ HP バルケッタ」。
「バルケッタ」とは、イタリア語で「小さなボート」を意味し、その名の通り、オープンエアを楽しめるスピードスタースタイルが特徴です。
メルセデスAMG製の7.3リッターV型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力760ps、最大トルク760Nmを発揮。カーボンファイバーを多用した軽量なボディと相まって、驚異的な加速性能を実現しています。
6位：ブガッティ シロン スーパースポーツ 300+（約5億円）
ブガッティ シロンをベースに、最高速度300mph（約482km/h）の壁を突破するために開発された、限定30台のスペシャルモデル「シロン スーパースポーツ 300+」。
8.0リッターW型16気筒クワッドターボエンジンは、ベースモデルから100psアップの1600psを発揮。空力性能を追求したボディデザインと相まって、公道走行可能な市販車としては、世界で初めて300mphの壁を突破しました。
7位：ランボルギーニ ヴェネーノ ロードスター（約4.5億円）
ランボルギーニの創立50周年を記念して製作された、世界で9台限定のオープンモデル「ヴェネーノ ロードスター」。
アヴェンタドールをベースに、さらにアグレッシブなデザインとエアロダイナミクスを追求。6.5リッターV型12気筒エンジンは、750psを発揮し、0-100km/h加速はわずか2.9秒を記録します。
8位：ケーニグセグ CCXR トレヴィータ（約5億円）
スウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグが世に送り出した、世界で2台限定の超希少モデル「CCXR トレヴィータ」。
「トレヴィータ」とは、スウェーデン語で「3つの白」を意味し、その名の通り、ボディにはダイヤモンドを織り込んだ特殊なホワイトカーボンファイバーが使用されています。
4.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力1018ps、最大トルク1080Nmを発揮。バイオエタノール燃料に対応しているのも特徴です。
9位：メルセデス・マイバッハ エクゼレロ（約8億円）
ドイツの高級車メーカー、
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ドイツの高級車メーカー、マイバッハが2005年に発表した、世界で唯一のワンオフモデル「エクゼレロ」。
全長6.2メートルを超える巨体に、6リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力700ps、最大トルク1020Nmを発揮。0-100km/h加速は4.4秒を記録します。
「ワンオフモデル」とは？
顧客の要望に合わせて、1台のみを特別に製作する車のことを指します。
10位：フェラーリ F60 アメリカ（約2.8億円）
フェラーリの北米進出60周年を記念して製作された、世界で10台限定のスペシャルモデル「F60 アメリカ」。
F12ベルリネッタをベースに、オープンエアを楽しめるスパイダーボディを採用。6.3リッターV型12気筒エンジンは、740psを発揮し、0-100km/h加速は3.1秒を記録します。
高額な車の価値を決める要素
ここまで、世界で最も高価な車をランキング形式で紹介してきましたが、なぜこれらの車がこれほどまでに高額な価格で取引されるのでしょうか？
その理由は、以下の要素が複雑に絡み合っているためです。
1. 希少性
限定生産された車や、ワンオフモデルなど、希少性が高い車は、その価値が高騰する傾向にあります。特に、歴史的な価値を持つクラシックカーは、コレクターの間で高い人気を誇り、オークションで高額で落札されることも珍しくありません。
2. 性能
最高速度や加速性能など、優れた走行性能を持つ車は、高額で取引される傾向にあります。特に、ブガッティやケーニグセグなどのスーパーカーブランドは、常に最高峰の性能を追求しており、その価格は数億円に達することもあります。
3. ブランド力
ロールス・ロイスやフェラーリなど、世界的に有名な高級車ブランドは、そのブランド力だけでも高額な価格がつきます。これらのブランドは、長年の歴史と伝統、そして高い品質とステータス性を兼ね備えており、富裕層から絶大な支持を得ています。
4. 歴史的価値
レースで活躍した車や、著名人が所有していた車など、歴史的な価値を持つ車は、高額で取引される傾向にあります。これらの車は、単なる移動手段ではなく、歴史の一部を所有するという特別な価値を持つと言えるでしょう。
5. デザイン
美しいデザインや、個性的なスタイリングを持つ車は、高額で取引される傾向にあります。特に、イタリアのスーパーカーは、その芸術的なデザインで世界中のファンを魅了しており、高額な価格でも多くの顧客を獲得しています。
6. 素材
カーボンファイバーやチタンなど、高価な素材を使用している車は、その分価格も高くなります。これらの素材は、軽量で強度が高いため、スーパーカーの性能向上に大きく貢献しています。
7. カスタマイズ
顧客の要望に合わせて、内装や外装をカスタマイズできる車は、高額で取引される傾向にあります。ロールス・ロイスやベントレーなどの高級車ブランドは、顧客一人ひとりの要望に応じた、世界に一台だけの特別な車を製作しています。
まとめ
この記事では、「ランキング 世界で一番高い車」というテーマで、世界で最も高価な車をランキング形式で紹介してきました。
これらの車は、いずれも希少性、性能、ブランド力、歴史的価値、デザイン、素材、カスタマイズなど、様々な要素が組み合わさって高額な価格となっています。
今後も、自動車メーカーは、技術革新やデザインの進化を追求し、さらに高価で魅力的な車を世に送り出すことでしょう。
この記事が、高級車の世界に興味を持つ読者にとって、少しでも役立つ情報になれば幸いです。